萩ホールで聞き比べ

2014年8月23日 にサイエンスカフェスペシャルに行ってきました。
音楽と科学の午後 3次元音空間の科学~臨場感とは?それを実現する音響工学技術とは?」です。
チラシには、「川内萩ホールの音響設計を担当された鈴木陽一教授による音響工学とメディア工学の講演とデモンストレーションに続き、ホールにて弦楽合奏の生演奏をお楽しみいただきます。」と書いてあります。
音響の話が聞けて、川内萩ホールで演奏も聴ける。しかも無料、となれば行くしかありません。
申し訳ありませんが「音響工学とメディア工学の講演とデモンストレーション」については正直おもしろくて、何となく解ったような気がした、と言うところでしょうか。
現実世界の音をどのようにバーチャルで表現するのかと言うことなのかもしれません。

最高に楽しかったのは、おまけみたいに(失礼)ついていた”Göggero Solisten(ゲッゲロ ゾリステン)”の生演奏でした。これが良かった。と言いながら会場のあっちこっちの席を飛び回っていたわけですが。
バンドメンバーもこのホールでの演奏に興奮していたようです。いつもと会場が違って響きが違うと!

このコンサートで楽しかったのは、演奏はもちろんですが、主催者とGöggero Solisten(ゲッゲロ ゾリステンの許可を得て会場を自由に歩き回り音のチェックをできたことです。
全席1235席に今回の募集人数80名主催者側を入れても、一人10席は使える計算になります。
鈴木 陽一先生が萩ホールの音響について簡単な説明をしてくれました。
内容は、萩ホールのHPにある以下のような内容だったと思います。
「音響設計
東北大学電気通信研究所 教授(先端音情報システム研究分野)
鈴木 陽一
旧川内記念講堂の音響設計

故二村忠元名誉教授が,城戸健一,曽根敏夫(いずれも現名誉教授)らの協力のもと音響設計を担当,豊かな残響(空席時2.0秒)と,当時最先端の電気音響装置を備えた優れた音空間を実現した。現代の目からみても,多目的ホールとしては極めて優れた音響性能を有していたが,近年のホールからみれば,音響設計がやや古風で,若干物足りなさを感じるのは否めなかった。

基本的音響設計理念

室形状から全面的に見直すという他に類例を見ない抜本改修を利し,最先端の音響学の知見に基づいて,一流の音楽ホール音響と,講演を明瞭(りょう)に聴き取れる良好な音空間環境という,一般には両立が困難な要件の両立を図る。

音響設計の要点

一流の音楽ホール音響実現のため,アムステルダムコンセルトヘボウ等,世界一流のホールの典型の一つであるシューボックス型(形状が直方体に近い靴箱形)に設定。ステージも大編成オーケストラや合唱付きの編成が可能なよう大幅に拡大。
側壁からの初期反射音が音の広がり感を与える上で重要なことから,横幅を可能な限り狭め,一階席の幅は,シューボックス型として理想的な値の約20mに設定。また,壁全面にわたって適切な拡散が生じるよう左右の側壁に非対称な拡散リブを配置。
良好な音響を実現するには,一席あたりの容積を大きくとる必要があることから,座席数の数を1900余から1230余席へと減じ,最終的に9.0m3と充分な値を確保。
幅広い音楽シーンと国際会議機能に適合した音響とするため,残響時間(エネルギーが百万分の一に減衰する時間)は,ホールの容積から見て最適値の1.8秒(満席時,500Hz)を目標値に設定。
音声の明瞭な聞き取り性能確保のため,スピーカの機種,配置,指向性を慎重に検討。
残響の余韻感に大きく関係する室内騒音のレベルはNC15と極めて高い水準に設定。
音響設計の経緯


図1:改修前後におけるホール1階平面形状の比較
今回の改修における形状の変化を図1に示す。新築に比べて,法規上及び構造上の大きな制約があったものの,建築設計チームの絶大な協力により,音響側からの要求はほとんど満たすことができた。通常の音響設計は建築家の構想の範囲内で行われることが多いことを考えると,今回の改修は,音響設計に多大な配慮が為されたといえ深く感謝している。」
パワーポイントを使って説明していただきました。
ボックス型の座席表が印象に残っています。

最初、通路より前には誰も座っていなかったので、遠慮がちに通路後方の中央付近に席を取りました。
移動して良いとなったので、急いで3(2?)階席へ、どうやら一番乗りのようで自由に動きまわり音をチェック。
最前列は、音の良さもさることながら、ステージが間近に見えます。一瞬チック・コリアの時この席だったら良かったかなと思ったりしました。
後で気がついたのですが、この1階と3階の壁(?)中央にステージに向けてマイクが2本ありました。これは多分録音用のマイクだと思います。と言うことは、このマイクのすぐ後でちょっぴり上の位置になる3階の最前列の中央が音としては良いのかとも思ってしまいます。(他の会場では、天井からマイクらしきものがぶら下がっているを見かけますが)

次は、いつも正月などにニュースでウイーンフィルなどで移るステージ横のボックス席、音が偏っていないのだろうかと不安になってしまいますが、行ってみました。やはり予想通り若干偏った音でした。しかし、ステージが目の前にあり、言ったことはありませんがオペラなどでは最高の席なのかもしれません。
右側の席は、ちょっと低音不足でしたので左側の席へ行ったらこの問題は解決しました。多分コントラバスが左向に向いて演奏しているので左側の席の方が低音が強いのだと思います。
低音は、ジワーと広がる感じで、高音はどちらかというと光のように反射するので、高音はどこでもそれなりに聞こえるのに低音は音響効果に高音と比べれば影響されないためではないかと思います。(多分そうなのだと思います。)

演奏の途中に、多分みんなが聴きたかったことを”ゲッゲロ ゾリステン”の人が聴いてくれました。
「どの辺が一番音がよく聞こえるように設計されているのですか?」
答えは、後ろの席の中央付近3階の天井下前位のようです。

川内萩ホールは、生演奏が主なので音についてはそうなのでしょうが、最近はほぼPAを使っているので多分このようには行かないのかもしれません。
好きなアーテストの時は、表情も見たいし、チケットの値段も気になるし、早く行かないと言い席がどんどん無くなってくるし・・・・
と言うことで、音は良くないかもしれないけれども、ステージに近い通路前に席が、3階の前の方の席が良いのではないかと思っていますが、きっとチケットを購入するときには、今までと同じなるべく前で、なるべく中央、になりそうな気もします。

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