Miles Davis & Gil Evans Orchestra Japan Tour'83のパンフレット

マイルスの1983年に来日した時の放送を編集し、CD歓声の最後の局面、ジャケットデザインをしている。
これが結構時間がかかる作業なのです。

さて、連休中に震災(2年以上たってからになりますが)で棚から落ちた書類の整理を整理していたら、1983年来日時のマイルス&ギルのパンフレットが出てきました。
チケットには、マイルス=帝王、ギル=天才 とのデザインが印刷されています。

パンフレットには、コンサートの日程、来日ミュージシャンの写真と名前、ハービー・ハンコック、じょー・ザビヌル、チック・コリアなどのコメントなどが載っていました。
その中から、日程と、児山紀芳、テオ・マセロのコメントを・・・・・

1983Mailse.jpg


Miles Davis Sertet
Gil Evans Orchestra
Japan Tour'83

SAPP0R0
5月18日(水)札幌:北海道厚生年金会館
開演:6:30P.M.
主催:読売新聞北海道支社、STV札幌テレビ放送
問合せ先:ミューズ・コーポレーションTEL.011ー271-0860

SENDAI
5月20日(金)仙台:宮城県民会館
開演:6:30P.M.
主催:宮城テレビ
問合せ先:宮城テレビ事業部TEL.0222-96-3412

KYUSHU
5月22日(日)九州:三井グリーンランド
開演:1:00P.M.
主催:KKT熊本県民テレビ、FBS福岡放送、FM福岡、読売新聞社
問合せ先:読売新聞西部本社TEL.093-531-5131
    三井グリーンランドTEL.09686-6-2111

NAGOYA
5月24日(火)名古屋:名古屋市公会堂
開演:6:30P.M.
主催:中京テレビ放送、中部読売新聞社、ジェイルハウス
問合せ先:フライトTEL.052-931-2271

OSAKA
5月25日(水)大阪:フェスティバル・ホール
開演:7:00PM.
5月26日(木)大阪:フェスティバル・ホール
開演:7:00P」M.
主催:読売新聞大阪支社、読売テレビ放送
問合せ先:読売新聞大阪本社事業部TEL.06-361-1111
     音楽舎TEL.06-313-7181

T0KYO
5月28日(土)東京:よみうりランド/オープン・シアターEAST
開演:7:00P.M.
5月29日(日)東京:よみうりランド/オーブン・シアターEAST
開演:2:00P.M.
主催:読売新聞社、鯉沼ミュージック
問合せ先:読売新聞社文化事業部TEL.03-242-7711
    鯉沼ミュージックTEL.03-403-2400


後援:アメリカ大使館
協力:スイングジャーナル社、日本楽器製造、CBSソニー、
  トリオレコード、ポリスクー、RVC、キングレコード
制作・提供:読売新聞社、鯉沼ミュージック
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GILEⅥqESll抄
後援:アメリカ大使館
協力:スイングジャーナル社、日本楽器製造、CBSソニー、
  トリオレコード、ポリスター、RVC、キングレコード
制作・提供:読売新聞社、鯉沼ミュージック

Publisher:The Yomiuri Shimbun/Koinuma Music
Art Direction:Hajime Van
        Diamond Head's
Writer: Yuzoh Fujimoto
Photo: Davod Tan
    Hiro Itoh
    Ichiroh Shimizu
    Yasuhisa Yoneda
    Mitsuhiro Sugawara
    Rintaro Hosogoe
    Shigeru Uchiyama
    Shin Hada
    Swing Journal
    Takashi Itoh
Special Thanks to:George Wein
 Kiyoshi Koyama
         Scholar
         Herbie HanCOCk
         Joe Zawinul
         Chick Corea
         Tea Macero
         Shoji Hoshino
 ㊥1983 The Yomiuri Shimbun/Koinuma Music
  Printed in Japan

酒もビールも断ったから、余った時間でスケッチをはじめた インタビュー 児山紀芳

マイルス・デイビスは心・技・体ともに完全に蘇ったーーーそれが3月19日、ニューヨークで会った直後の実感だった。その日、午後、“プール″に誘ったマイルスは、早やばやと呼吸を乱して泳ぐのを止めた私をせせら笑いながら、40分余り、一度も水からあがることなく往復しつづけた。さらにアスレチック・ジムに移って宙づりになり、バ-ベルをあげて、『どうだ!』といわんばかりに鍛練の成果を誇示してみせた。
地下のレストランでは、互に注文した料理を『トレードしよう』と親しみを込め、かってはかたくなに語りたがらなかった過去の少年時代を披露したり、ウェイターをからかったり、思いやりをみせたり、無垢な素顔をのぞかせた。
西70丁目のリハーサルに使っているアパートに案内すると、そこでは、トランペットを吹いてきかせてみせ、『水泳で腹筋を鍛えた結果、ロング・ノートが吹けるようになり、高音のパワーも増した。唇はもう完全に昔に戻った。問題ない』と自信のほどをほのめかした。このときマイルスは、彼にトランペットを志ざす最初の決定的な動機を与えた人物がジーン・クルーパのレコードで初めて聴いた『ロイ・エルドリッジ!』だと明かして、チック・コリアが『マイルスの演奏を聴いてジャズの道を志ざした』というエピソードに合わせて『歴史はくり返されるのさ』といってのけ、私を唸らせた。マイルスがこんなにも素直に過去を語ったのは、私の体験では初めてだった。そこに、私は、マイルスの心のゆとりを感じないではおれなかった。いうまでもなく、その背後に、1981年11月、結婚にまでこぎつけたシシリー・タイソンとの精神的に充実した日々の生活があることも見逃せまい。
心のゆとりーーーーーといえば、マイルスは、それまで全く知られていなかった新しい趣味を公開して、再び私を唸らせた。その趣味とは、最新アルバム「スター・ピープル」のジャケット・カバーをも飾ることになったスケッチを描くという創造的趣味だ。マイルスは、『酒もビールも断ったから、余った時間でスケッチをはじめた。今じゃどこに行くのもスケッチ・ブックを離さない』と語り、私の目の前でスラスラっと見事にシュールな一点を仕上げたほどだった。
マイルスは5月26日の大阪公演で57回目の誕生日を迎える。この歳になってなお、肉体を毎日鍛え、余暇すら創造エネルギーをたぎらせるマイルスに、私はただただ圧倒されつづけた。
私が「スター・ピープル」や最近のステージでマイルスが久々に伝統的なブルースに回帰する姿勢を示したことに触れると、『ブルースはブラック・ピープルの民俗音楽。ブルースこそブラック・ミュージシャンの故郷であり土台だ。私はいつの時代もブルースを忘れたことはない。どんなにフリーにやっていてもしょせんはブルースに帰結する。そう響かないときでも、精神はブルースの心に裏打ちされている。その奥にはブルースの魂が宿っている』と説明し、『フルースを満足にプレイできないでジャズがプレイできるとはいえない』とまでいい切った。
1983年の今、マイルスが改めてブルースに光を当てた背景に黒人ミュージシャンとしての彼の誇りを読みとるとともに、マイルスがすっかり自信を取り戻したと感服した。
『音楽を聴いて驚きを体験できるなんて、素晴らしいことじゃないかーーーー』とマイルスはいう。心・技・体ともに蘇ったマイルスから、再び私達は驚きを体験する喜こびを味わえるのだ。素晴らしいことではないか。

今、マイルスがやろうとしこいることは、あらゆるミユージシャンに影響を及ぼすだろう。
テオ・マセロ・ マイルス・デイビス・レコーディング・プロデューサー

マイルスのような偉大な、創造的なアーティストの“未来”を端的に語ることは不可能に近い。ただ、ここにきてひとつ言えることば、マイルスは、ブルース、それもりズム&ブルースに宿るベーシックなエレメントを捉え直し、ブルースの伝統を甦らせると共に、現在チャック・ペリーらがやっているリズム的なエレメントを加えて、今までにない新しいサウンドの形成を指向しているのだ。
新作「スター・ピープル」をじっくり聴きたまえ!マイルスは、このレコーディングに際して、レコーディングそのものに始まり、ミキシングの方法、アレンジメントの問題、メンバー各人のプレイから、マイルス自身のプレイに至るまで、これまでやってきたことのひとつひとつを捉えなおして、”異なる世界への旅立ち”に挑んできた。
一聴、リリカルに聴こえるマイルスのアプローチは、あくまでブルースの伝統にたちかえる初期のあるべき姿であり、そこにコンテンポラリーなエレメントが順次加わると、アップ・トゥ・デイトな未来派指向のサウンドに変貌を遂げていくのだ。
今回の日本のステージでも見られるように、マイルスは、左手でトランペットを吹き、右手でキーボードを奏でるようになった。そこには、ベーシックにはブル-スの伝統、“歌〝 を甦らせつつ、シンセサイザーでアバンギャルドなサウンドを描き、コンテンポラリーなサウンドを現出しているのだろう。
“異なる世界への旅立ち〝、いつの時代にあっても、マイルスが求めているものはこれに尽きる。いずれ近い将来、今、マイルスがやろうとしていることが“異なる世界″でなくなる時がやってくる。
マイルスが、今、コンテンポラリーであればあるほど、ジャンルを超えてあらゆるミュージシャンに彼の影響が及ぼされていくのだ。


連休中に、何とかCDを完成させたいものです。

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主に、過去のアナログ音源をCDにしています。
最近は、ライブなどのCDも作っています。

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